ことば辞典ことばから、世界がひらく。仏教ことば辞典
袈裟を着た白と茶色の旅猫が、湖畔のお寺へ歩いていく後ろ姿
人との関わり

忍辱

にんにく

怒りに任せず、困難や侮辱に向き合う力。

ひとことで

怒りに任せず、困難や侮辱に向き合う力。

忍辱は、耐え忍ぶ実践を表す仏教語です。大乗仏教では六波羅蜜の一つに数えられます。

暮らしの中で考える

言い返したくなることを言われたとき。

強い言葉を受け、同じ強さで返したくなることがあります。その場で結論を出さず、何を伝える必要があるかを整理してから返答してみます。

「その言い方はつらい」と伝えたり、話す場を変えたりする。反応の勢いを弱め、必要な行動を選ぶ例です。

熱い鍋を持ち続けるのでなく、まず置いてから扱い方を考えるように、言い返す前に距離を取ることもできます。忍辱を、危険に耐え続けることへ読み替えないためのたとえです。

ここでは、ことばを暮らしに結びつける一例として紹介します。

仏教での意味と背景

六波羅蜜は菩薩の実践として説明され、忍辱は布施・持戒・精進・禅定・智慧とともに数えられます。日常の「我慢」と重なる面があっても、その宗教的な文脈を持っています。

誤解しやすいところ

被害を黙って受け続けることではありません。

暴力や不当な扱いから離れること、相談することまで否定する語ではありません。忍辱を他人に強制して、問題を見えなくする使い方は避けます。

今日、考えてみること

すぐ反応する代わりに、選べる返し方はありますか。

答えを急がず、思い浮かべてみてください。

出典

暮らしの例と問いかけは、編集上の提案です。解説は資料を参照してまとめており、経典の逐語訳ではありません。

更新:2026-10-05 / 編集方針

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