ことば辞典ことばから、世界がひらく。仏教ことば辞典
袈裟を着た白と茶色の旅猫が、湖畔のお寺へ歩いていく後ろ姿
心との付き合い方

煩悩

ぼんのう

心を乱し、苦しみを生む欲望や怒り、思い込み。

ひとことで

心を乱し、苦しみを生む欲望や怒り、思い込み。

貪り、怒り、無知などの心の働きをまとめて呼ぶ語です。日常の欲求を数えるだけでなく、その働きが行為や苦にどうつながるかを考えます。

暮らしの中で考える

怒りのまま返信したくなったとき。

強い言葉のメッセージを受け取り、すぐ言い返したくなることがあります。今、自分は怒っている、と気づき、送信前に少し時間を置いてみます。

何が嫌だったかを言葉にしてから、必要な事実や要望を短く伝える。感情があることを責めず、そのまま行動に移すかを選び直す例です。

例えば、欲しくなる、腹が立つ、決めつけるという動きを、貪・瞋・痴に照らして考えられます。感情の名前で人格を決めず、今の働きを確かめます。

ここでは、ことばを暮らしに結びつける一例として紹介します。

仏教での意味と背景

煩悩は苦や迷いに関わる心の働きとして説明されます。貪・瞋・痴を三毒と呼ぶ整理はよく知られますが、煩悩の分類や数え方は伝統によって異なります。

誤解しやすいところ

「煩悩は必ず108種類」とは限りません。

除夜の鐘と108の数はよく結びつけられますが、それだけで煩悩全体を定義することはできません。また、感情を持つ自分を悪人だと決めるための語でもありません。

今日、考えてみること

行動する前に、気づけそうな心の動きは何でしょう。

答えを急がず、思い浮かべてみてください。

出典

暮らしの例と問いかけは、編集上の提案です。解説は資料を参照してまとめており、経典の逐語訳ではありません。

更新:2026-10-05 / 編集方針

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