ひとことで
変わるものを、自分の思いどおりに保とうと握りしめること。
仏教での執着は、対象や考えを強くつかみ、それが変わることを受け入れにくくなるあり方を考える語です。
暮らしの中で考える
思い出の品を整理するとき。
大切な品を残したい気持ちは自然です。一方で、全部を残さなければ記憶まで消える、と感じて苦しくなることもあります。
残したい理由を一つずつ確かめ、写真にする、いくつか選ぶなどの方法を考えます。大切にする気持ちを持ちながら、保ち方を変える例です。
「大切にしたい」と「ずっと同じでいてほしい」を分けて言ってみます。大切にする気持ちを捨てずに、変化を許せない部分を確かめる例です。
ここでは、ことばを暮らしに結びつける一例として紹介します。
仏教での意味と背景
苦を生む渇愛や、対象を取り込む取などと関係して説明されます。仏教の実践では、対象が変わることと、それをつかむ心の働きの両方に目を向けます。
誤解しやすいところ
大切にすることを、すべて否定する語ではありません。
人や仕事への責任を放棄することと、執着を緩めることは同じではありません。他人の悲しみに「執着している」と決めつけることも避けたいところです。
今日、考えてみること
「これでなければ」と思うところに、別の選び方はありますか。
答えを急がず、思い浮かべてみてください。