ことば辞典ことばから、世界がひらく。仏教ことば辞典
袈裟を着た白と茶色の旅猫が、湖畔のお寺へ歩いていく後ろ姿
心との付き合い方

執着

しゅうじゃく

変わるものを、自分の思いどおりに保とうと握りしめること。

ひとことで

変わるものを、自分の思いどおりに保とうと握りしめること。

仏教での執着は、対象や考えを強くつかみ、それが変わることを受け入れにくくなるあり方を考える語です。

暮らしの中で考える

思い出の品を整理するとき。

大切な品を残したい気持ちは自然です。一方で、全部を残さなければ記憶まで消える、と感じて苦しくなることもあります。

残したい理由を一つずつ確かめ、写真にする、いくつか選ぶなどの方法を考えます。大切にする気持ちを持ちながら、保ち方を変える例です。

「大切にしたい」と「ずっと同じでいてほしい」を分けて言ってみます。大切にする気持ちを捨てずに、変化を許せない部分を確かめる例です。

ここでは、ことばを暮らしに結びつける一例として紹介します。

仏教での意味と背景

苦を生む渇愛や、対象を取り込む取などと関係して説明されます。仏教の実践では、対象が変わることと、それをつかむ心の働きの両方に目を向けます。

誤解しやすいところ

大切にすることを、すべて否定する語ではありません。

人や仕事への責任を放棄することと、執着を緩めることは同じではありません。他人の悲しみに「執着している」と決めつけることも避けたいところです。

今日、考えてみること

「これでなければ」と思うところに、別の選び方はありますか。

答えを急がず、思い浮かべてみてください。

出典

暮らしの例と問いかけは、編集上の提案です。解説は資料を参照してまとめており、経典の逐語訳ではありません。

更新:2026-10-05 / 編集方針

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