ことば辞典ことばから、世界がひらく。仏教ことば辞典
袈裟を着た白と茶色の旅猫が、湖畔のお寺へ歩いていく後ろ姿
心との付き合い方

無常

むじょう

ものごとは、同じ状態にとどまらず変わり続ける。

ひとことで

ものごとは、同じ状態にとどまらず変わり続ける。

条件によって生じたものは変化する、という見方です。身の回りのものだけでなく、自分の身体や心も含めて考えます。

暮らしの中で考える

いつもの毎日が変わるとき。

引っ越しや仕事の変化で、慣れた生活が失われると戸惑います。変わってしまった事実と、以前のままでいてほしかった気持ちを、分けて言葉にしてみます。

続けたい習慣を一つ残し、変化した環境に合うやり方を一つ試す。変化をすぐ好きになる必要はありません。今の条件に合わせて暮らしを組み直す入口になります。

たとえば、季節が変わって衣服を替えるように、生活も条件に合わせて調整できます。変化を認めることと、大切なものを粗末にすることは別です。

ここでは、ことばを暮らしに結びつける一例として紹介します。

仏教での意味と背景

仏教では「諸行無常」として、条件によって成り立つものの移り変わりを説きます。苦や無我と結びつき、変わるものに永続する安定を求める姿勢を問い直します。

誤解しやすいところ

「どうせ変わるから無意味」ではありません。

変わることと、価値がないことは別です。別れの悲しみを急いで消したり、他人に「無常だから仕方がない」と言って片づけたりするためのことばではありません。

今日、考えてみること

今、変わったことと、続いていることは何でしょう。

答えを急がず、思い浮かべてみてください。

出典

暮らしの例と問いかけは、編集上の提案です。解説は資料を参照してまとめており、経典の逐語訳ではありません。

更新:2026-10-05 / 編集方針

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