ひとことで
ものごとは、さまざまな条件の関わりで成り立つ。
一つの出来事を、独立した原因だけで説明せず、支える条件やつながりから見る仏教の基本的な考え方です。
暮らしの中で考える
うまくいかなかった理由を考えるとき。
予定が遅れたとき、すぐ自分の能力だけを責めてしまうことがあります。使える時間、情報、協力、体調など、何が関わっていたかを書き出してみます。
自分が変えられる条件を一つ見つけ、次の予定に反映する。誰か一人を責める前に、出来事を支えている関係を見る例です。
たとえば一杯のお茶も、水、葉、道具、淹れる人の働きが合わさって届きます。一つだけを取り出して結果を説明できない、という見方の例です。
ここでは、ことばを暮らしに結びつける一例として紹介します。
仏教での意味と背景
縁起は、条件があることで生じ、条件がなくなることで滅するという関係を表します。苦がどう生じ、どう止むかという問いにも関わり、単なる人脈や幸運の話に限りません。
誤解しやすいところ
「縁があれば何でも起きる」という意味ではありません。
日常の「縁起がよい」と、教理としての縁起は使い方が異なります。また、あらゆる責任を周囲に移すことではなく、自分の行為も条件の一つとして考えます。
今日、考えてみること
今の暮らしを支える、見落としていた条件はありますか。
答えを急がず、思い浮かべてみてください。