ことば辞典ことばから、世界がひらく。仏教ことば辞典
袈裟を着た白と茶色の旅猫が、湖畔のお寺へ歩いていく後ろ姿
心との付き合い方

中道

ちゅうどう

極端なあり方を離れ、苦を減らす道を探る。

ひとことで

極端なあり方を離れ、苦を減らす道を探る。

初期仏教では、感覚的な快楽にふけることと、自分を痛めつける苦行という両極端を離れる実践の道として語られます。

暮らしの中で考える

頑張る量を見直すとき。

何もしたくない日と、限界まで働く日を行き来しているとします。両方の真ん中の時間を機械的に選ぶより、続けられる量と休息を具体的に考えます。

今日は一つを終えたら休む、と試し、翌日の状態を見て調整する。極端なやり方から離れる、暮らしの例です。

例えば、毎日限界まで練習するか、まったく練習しないかの二択にせず、目的と体調に合う方法を探します。時間を半分にするだけで中道になる、という意味ではありません。

ここでは、ことばを暮らしに結びつける一例として紹介します。

仏教での意味と背景

初転法輪の伝承では、中道が八正道と結びつけられます。後の仏教では、存在の見方をめぐる議論にも用いられ、同じ語でも論じる文脈が異なります。

誤解しやすいところ

何でも折半すれば中道、ではありません。

不公平や危険があるときまで妥協する意味ではありません。何と何の極端を離れるのか、何を目指す道なのかを確かめる必要があります。

今日、考えてみること

自分の習慣に、振れ幅が大きすぎるところはありますか。

答えを急がず、思い浮かべてみてください。

出典

暮らしの例と問いかけは、編集上の提案です。解説は資料を参照してまとめており、経典の逐語訳ではありません。

更新:2026-10-05 / 編集方針

仏教ことば辞典に戻る