ことば辞典ことばから、世界がひらく。仏教ことば辞典
袈裟を着た白と茶色の旅猫が、湖畔のお寺へ歩いていく後ろ姿
人との関わり

利他

りた

自分だけでなく、他者の利益や幸せを願うこと。

ひとことで

自分だけでなく、他者の利益や幸せを願うこと。

「他を利する」ということばです。仏教では自利と合わせて語られることがあり、とくに大乗仏教の菩薩のあり方にも関わります。

暮らしの中で考える

みんなで使う場所を整えるとき。

自分の作業が終わったあと、次に使う人のために道具を戻したり、分かりにくかった手順を一行メモしたりします。

大きな犠牲を求めず、他の人が少し困りにくくなる工夫を一つ足す。他者の立場を、日々の判断に含める例です。

「助けたいけれど、今日は三十分なら手伝える」と伝えます。相手への配慮と、自分が続けられる条件を一緒に考える例文です。

ここでは、ことばを暮らしに結びつける一例として紹介します。

仏教での意味と背景

曹洞宗の四摂法では「利行」として、人の役に立つ行いが説明されています。利他と利行は関係する語ですが、すべての用法を同じ意味にまとめるわけではありません。

誤解しやすいところ

自分の利益をすべて捨てることではありません。

相手に良いはずだと一方的に決めると、かえって負担になることがあります。相手の希望と、自分が続けられる範囲の両方を確かめます。

今日、考えてみること

次にその場所を使う人に、できる小さな工夫はありますか。

答えを急がず、思い浮かべてみてください。

出典

暮らしの例と問いかけは、編集上の提案です。解説は資料を参照してまとめており、経典の逐語訳ではありません。

更新:2026-10-05 / 編集方針

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