ひとことでいうと
理解や作業のために必要になる、心の処理の負担。条件を覚えたまま比べたり、操作方法を探したりするときにも生じます。
たとえば、こんな場面
この辞典の独自の架空例
二つの料金プランを別々の画面で比べるとします。Aは月900円・容量3GB、Bは月1,200円・容量8GB。画面を移るたび、前の数字を覚えておく必要があります。同じ条件を並べれば、見返しながら選べます。ここでは情報を減らさず、参照方法を変えています。
もう少し詳しく
情報を理解するための負担と、情報の示し方によって余分に生まれる負担を分けて考えると、改善する箇所を見つけやすくなります。たとえば、料金の違いを理解する作業自体は必要でも、前の画面の条件を覚え続ける手間は表示を工夫できます。
NN/gの解説は、操作に必要な心的資源と、不要な処理を減らす設計を扱っています。本ページも、そのUX上の説明範囲を中心にします。学習理論の全モデルや、個人の能力を測る尺度を網羅する解説ではありません。
負担を減らすことは、学ぶ内容をすべて簡単にすることではありません。必要な比較材料を削ると判断できなくなることもあります。何を読者自身に理解してほしいのかを残しながら、探し直す・覚え続ける・行き来するといった作業を見直します。
似たことばとの違い
別画面で比較
A:月900円・3GB。B:月1,200円・8GB。画面を移る間、前の条件を覚えます。
同じ場所で比較
A:月900円/3GB、B:月1,200円/8GB。両方を参照しながら比べます。料金・容量は同じ架空条件です。
よくある誤解
「情報が少なければ必ずよい」とは限りません。必要な情報の削除と、覚える負担の軽減は別です。読みづらさのすべてを認知負荷だけで説明したり、同じ表示が全員に最適だと決めたりしないようにします。
立ち止まって、考える
日常で気づくヒント
最近読みにくかった説明を一つ選び、覚えたまま次へ進む必要があった情報を探してみましょう。参照できる場所を作れますか。
正解を採点する問いではありません。自分の経験を振り返るための入口です。
出典と編集メモ
- Minimize Cognitive Load to Maximize Usability ↗
Kathryn Whitenton / Nielsen Norman Group · 2013年
確認した内容:操作に必要な心的資源、不要な負担の軽減、情報を参照できる設計
記事本文を確認。UXにおける説明範囲に使用。 確認日:2026-10-07
定義・説明は上記資料で扱う範囲を確認し、独自の日本語で執筆しました。日常例と問いは本辞典の創作で、原典の実験や効果の検証結果ではありません。関連する分野への接点も編集上の提案です。本文更新:2026-10-07。
