01ひとことでいうと
一人のお客さまとの取引を通じて、全体としてどれだけの価値を得られるかを表す考え方。
LTVは Lifetime Value、顧客生涯価値の略です。売上ベース・粗利ベース・利益ベースで使われるため、会話や資料ではどの定義なのかを明記します。将来を予測する値と、一定期間の実績も区別します。
粗利LTVの概算は、上の値 × 粗利率。これは単価・頻度・粗利率が一定と仮定した簡易モデルで、将来の利益を保証するものではありません。
02数字で見る、実務例
架空の実務例 · コーヒー豆の通販/3年間のモデル
一回の購入が3,000円、年4回の購入を3年続けるお客さまを想定します。粗利率を40%とすると、次のようになります。
3,000円 × 4回 × 3年 = 36,000円。さらに40%を掛けると14,400円です。ただし、送料・決済・販促・サポートなど、粗利に含めていない費用はここから別に引く必要があります。
14,400円の全額を新規顧客の獲得に使ってよいわけではありません。初回で支払う獲得費用と、数年後に入る売上には時間差もあります。資金繰りと実績を確認して判断します。
03実務で効く、小さな工夫
生涯の予測が難しいときは、同じ月に初回購入した顧客が、最初の12か月でどれだけ買ったかを調べます。「顧客あたり12か月売上」と表示し、生涯LTVとは区別します。
初回購入月・流入経路・商品をそろえた集団で比較すると、継続の違いを見つけやすくなります。よく買う人だけを数えると、取引全体の価値を高く見積もりすぎます。
04今日やること · 続く価値を概算する
TRY IT · YOUR NUMBERS
LTVの概算ツール
購入単価・頻度・継続年数・粗利率が一定という仮定です。小数も入力できます。入力内容は送信・保存されません。
粗利LTV概算:14,400円
3年間のモデル。追加費用・獲得費用・割引現在価値は含めていません。
チェック・入力内容はページを閉じると消えます。必要な内容はコピーしてお使いください。
05よくある勘違い
- 売上LTVがCACより大きければ、利益が出る。比較する前に、原価と継続のための費用を含めた価値へそろえます。
- 継続年数は長めに置いてよい。短い観測期間から将来を楽観的に伸ばすと、獲得費用をかけすぎる原因になります。
- どんな事業もLTV/CACが3倍なら安心。一律の倍率だけで判断せず、費用定義・回収期間・資金繰りを確認します。
07出典と編集メモ
- Shopify · Customer Lifetime Value ↗ — 売上の簡易計算と、売上・利益の定義の違いを参照。
単価 × 頻度 × 年数のモデルを示し、粗利率による概算を追加しています。通販の例、注意点、Tips、シートは本辞典の独自の編集原稿です。出典の業界数値や目安を、そのまま読者の事業に推奨していません。確認日:2026年10月6日。
