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奥の市場のお店で、赤いスカーフと青緑のリュックの旅猫が、かごを持って商品を選んでいる斜め後ろ姿

LTV

Lifetime value / 顧客生涯価値 / CLV

一人の顧客との取引全体から得られる価値。売上・粗利などの定義を明示して使う。

利益・リピート

えるてぃーぶい · 読む目安 約6分 · 更新:2026年10月6日

01ひとことでいうと

一人のお客さまとの取引を通じて、全体としてどれだけの価値を得られるかを表す考え方。

LTVは Lifetime Value、顧客生涯価値の略です。売上ベース・粗利ベース・利益ベースで使われるため、会話や資料ではどの定義なのかを明記します。将来を予測する値と、一定期間の実績も区別します。

売上LTVの概算 = 平均購入単価 × 年間購入回数 × 継続年数

粗利LTVの概算は、上の値 × 粗利率。これは単価・頻度・粗利率が一定と仮定した簡易モデルで、将来の利益を保証するものではありません。

02数字で見る、実務例

架空の実務例 · コーヒー豆の通販/3年間のモデル

一回の購入が3,000円、年4回の購入を3年続けるお客さまを想定します。粗利率を40%とすると、次のようになります。

3年間の売上LTV概算36,000円
3年間の粗利LTV概算14,400円
粗利率40%

3,000円 × 4回 × 3年 = 36,000円。さらに40%を掛けると14,400円です。ただし、送料・決済・販促・サポートなど、粗利に含めていない費用はここから別に引く必要があります。

14,400円の全額を新規顧客の獲得に使ってよいわけではありません。初回で支払う獲得費用と、数年後に入る売上には時間差もあります。資金繰りと実績を確認して判断します。

03実務で効く、小さな工夫

TIPS · まずは「12か月の実績」から

生涯の予測が難しいときは、同じ月に初回購入した顧客が、最初の12か月でどれだけ買ったかを調べます。「顧客あたり12か月売上」と表示し、生涯LTVとは区別します。

TIPS · 平均の中に、違うお客さまがいる

初回購入月・流入経路・商品をそろえた集団で比較すると、継続の違いを見つけやすくなります。よく買う人だけを数えると、取引全体の価値を高く見積もりすぎます。

04今日やること · 続く価値を概算する

TRY IT · YOUR NUMBERS

LTVの概算ツール

購入単価・頻度・継続年数・粗利率が一定という仮定です。小数も入力できます。入力内容は送信・保存されません。

売上LTV概算:36,000円
粗利LTV概算:14,400円

3年間のモデル。追加費用・獲得費用・割引現在価値は含めていません。

チェック・入力内容はページを閉じると消えます。必要な内容はコピーしてお使いください。

05よくある勘違い

  • 売上LTVがCACより大きければ、利益が出る。比較する前に、原価と継続のための費用を含めた価値へそろえます。
  • 継続年数は長めに置いてよい。短い観測期間から将来を楽観的に伸ばすと、獲得費用をかけすぎる原因になります。
  • どんな事業もLTV/CACが3倍なら安心。一律の倍率だけで判断せず、費用定義・回収期間・資金繰りを確認します。

07出典と編集メモ

単価 × 頻度 × 年数のモデルを示し、粗利率による概算を追加しています。通販の例、注意点、Tips、シートは本辞典の独自の編集原稿です。出典の業界数値や目安を、そのまま読者の事業に推奨していません。確認日:2026年10月6日。