01ひとことでいうと
同じ目的を持つ二つの案を用意し、対象者を無作為に振り分け、あらかじめ決めた指標で結果を比べる方法です。LPの見出しやCTAなど、改善案が行動にどう関わるかを確かめるために使います。
単に先月と今月の数字を比べると、時期や訪問者の違いも混ざります。A/Bテストでは元の案と変更案を比べる条件を設計し、偶然のばらつきも考慮して結果を解釈します。CVRは成果の割合を表す指標、A/Bテストは案を比較する方法という違いがあります。
02実務では、こう使う
架空の実務例 · 修理サービスの問い合わせページ
担当者は、ボタンの「送信する」という文言では、その後の流れが伝わらないのではないかと考えました。Aは元の文言、Bは「修理の相談を申し込む」とし、案内文や料金、フォームの項目はそろえます。これは本辞典の独自の架空例です。
対象となる訪問者を二案へ無作為に振り分け、主な指標を相談申し込み完了の割合と決めます。ボタンのクリックだけ増えても、申し込み完了が増えたとは限りません。期間・必要なデータ量・分析方法を先に決め、差を判断できなければ「結論を保留」と記録します。ここでは実際のテストも成果の測定も行っていません。
03実務で効く、小さな工夫
「何を変えると、どの行動が、なぜ変わると考えるか」を一文にします。クリック率と申し込み完了率を後から都合よく選び替えず、判断の中心にする指標を最初に決めます。
初めての計画なら、まず確かめたい変更点を一つに絞ると振り返りやすくなります。対象者、振り分け方、期間、計測の設定も記録し、二案で正しく動くか公開前に確かめます。
少ないデータで優劣を決めず、データ量と不確かさを踏まえて分析します。判断が難しければ分析担当者に相談し、仮説や顧客の困り事を見直す材料として残します。
04今日やること · 一つ試してみる
YOUR NEXT STEP · 10 MINUTES
A/Bテストの計画シート
- 変える場所と理由、A案・B案を一行ずつ書く
- 対象者・主な指標・振り分け・期間と必要なデータ量を決める
- 計測と操作を点検し、判断できない場合の扱いも先に決める
入力・チェック内容は送信・保存されません。必要な内容はコピーしてお使いください。
05よくある勘違い
- 期間を分けて前後の数字を眺めるだけでは、無作為に二案を比較するA/Bテストとは同じ条件になりません。
- 一度上回っただけで成功と決めません。結果がはっきりしないこともあり、改善や売上の増加を保証する方法ではありません。
- 数字だけで顧客が迷った理由まで決めつけず、問い合わせ内容や聞き取りと合わせて次の仮説を考えます。
07出典と編集メモ
- GOV.UK Data Community · A/B and multivariate testing ↗ — 無作為な振り分け、仮説・主指標・計測確認・結果の不確かさを確認(2026年10月16日)。
参考資料で用語の定義を確認し、本辞典の言葉で説明しています。実務例・Tips・記入シートは独自の編集原稿です。登場する事業や数字は架空の例で、特定の事業の成果や業界標準値を示すものではありません。確認日:2026年10月16日。
