ひとことでいうと
ある状況で必要な行動を、自分はできそうだととらえる見通し。実際の能力や、自分全体への評価とは区別します。
たとえば、こんな場面
この辞典の独自の架空例
発表に不安のある人が、友人の前で、メモを見ながら冒頭の一分だけ話すことならできそうだと考えました。発表全体を必ず成功させられるという予測ではなく、条件を限定した行動への見通しです。
もう少し詳しく
「何を、どんな条件でできそうか」と行動を具体的にすると、自己効力感の対象が見えてきます。人前で話すこと全体には不安があっても、資料を見ながら最初の一分を説明することには見通しを持つ場合があります。
自己効力感は主観的な見通しであり、実際の技能や環境の支援と同一ではありません。自信があっても準備や資源が不足することがありますし、能力があってもできそうだと思えないことがあります。見通しと実際の条件を、別々に確かめることが大切です。
ここではAPAの定義をもとに、特定の行動についての見通しとして説明します。自信の強さを採点したり、成果を予測したりする心理尺度ではありません。原著の実験を再現した課題も設けていません。
似たことばとの違い
自己効力感
「メモがあれば、冒頭の一分を話せそう」。特定の行動をできそうだという見通し。
自尊感情
「発表がうまくいかない日も、自分を価値のある人として受け止めたい」。自分への評価を扱う別の概念です。
よくある誤解
「信じれば必ずできる」とは言えません。やる気、実際の能力、自己効力感は分けて考えます。できそうだと思えないときに、本人の意志の弱さだけへ原因を求めないことも大切です。
立ち止まって、考える
日常で気づくヒント
取り組みたいことを一つ選び、「どんな条件なら、どこまでできそうか」を具体的な行動で考えてみましょう。
正解を採点する問いではありません。自分の経験を振り返るための入口です。
出典と編集メモ
- APA Dictionary of Psychology · self efficacy ↗
American Psychological Association
確認した内容:特定の状況での能力に関する主観的見通し
検索サービスに収録された当該項目の定義本文を確認。原著論文全文の確認ではありません。 確認日:2026-10-07 - APA Dictionary of Psychology · self esteem ↗
American Psychological Association
確認した内容:自己概念に含まれる特徴への肯定的な評価
検索サービスに収録された当該項目の定義本文を確認。原著論文全文の確認ではありません。 確認日:2026-10-07
定義・説明は上記資料で扱う範囲を確認し、独自の日本語で執筆しました。日常例と問いは本辞典の創作で、原典の実験や効果の検証結果ではありません。関連する分野への接点も編集上の提案です。本文更新:2026-10-07。
