ことば辞典ことばから、世界がひらく。仏教ことば辞典
袈裟を着た白と茶色の旅猫が、湖畔のお寺へ歩いていく後ろ姿
仏教の始まり

沙門

しゃもん

出家して修行する、古代インドの宗教的な実践者。

ひとことで

出家して修行する、古代インドの宗教的な実践者。

沙門はシュラマナという語の音写です。仏教の出家者にも用いられますが、もともとは仏教だけに限らない修行者の呼び名です。

このことばから見えてくること

仏教が生まれた時代の、さまざまな問いへ。

釈迦の時代には、人生や世界について問い、修行を行う人々がいました。沙門という語を知ると、仏教の誕生を、同じ時代の思想や宗教との関係から考えられます。

仏教だけが突然、周囲と無関係に現れたわけではないことを読む入口です。

学校に複数の学び方があるように、古代インドにも異なる教えを求める修行者がいました。沙門を仏教だけの呼び名と決めないためのたとえです。

仏教での意味と背景

仏教の出家生活は、古代インドの修行者の文化の中で形づくられました。沙門という広い呼び名と、仏教の僧伽に属する出家者を区別して考えます。

誤解しやすいところ

沙門なら、すべて仏教徒というわけではありません。

語の由来と、後の仏教文献での使われ方は重なりながら異なります。日本の僧侶の暮らしを、そのまま古代インドに当てはめることも避けます。

出典

暮らしの例と問いかけは、編集上の提案です。解説は資料を参照してまとめており、経典の逐語訳ではありません。

更新:2026-10-05 / 編集方針

仏教ことば辞典に戻る