ひとことで
古い仏教の教えを伝える、経典の集まり。
阿含はアーガマの音写です。漢訳の阿含経には長阿含・中阿含・雑阿含・増一阿含などの集成があります。
このことばから見えてくること
古い教えを、複数の伝承から読む。
阿含経を知ると、釈迦や弟子たちの教えを伝える資料に、いくつものまとまりがあることが分かります。
パーリ語のニカーヤなどと比べる研究から、共通する部分と異なる部分を検討することもできます。
古い歌が、地域や伝える人を経て異なる形で残るように、経典も伝承と翻訳を経ています。資料を比較する理由を考えるたとえで、経典の内容がすべて自由な創作という意味ではありません。
仏教での意味と背景
阿含経には初期仏教の研究に重要な資料が含まれます。漢訳された各集成は、伝承や部派、翻訳の過程を経ており、一つの時点の記録ではありません。
誤解しやすいところ
釈迦の発言が、無編集でそのまま残ったものとは扱いません。
古い資料であることと、現在の本文が逐語的な発言録であることは別です。阿含とニカーヤも完全に同一ではなく、対応や相違を確かめて読みます。
